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            金剛蔵王金色夜叉 1998年08月11日号 

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                         「狼は生きろ、豚は死ね」

だ、だめだ。筆が進まない。

ものを書くより、相場を張りたい、今日この頃。  粗糖、小豆、白金・・・・。

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お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。

約1ヶ月半の間、執筆がストップしておりましたが、もう怠けぐせがついてしまい
どうしようもなく筆が進まないので、とりあえず、読者の皆さんへあいさつだけでも
しなければと思い、こうして筆をとった次第です。



あれからの私は、週末は ほとんど「臥薪嘗胆虎視眈眈」に費やしてしまい、
平日の夜は、仕事から帰宅後、ビールを二缶開けて、寝てしまうという 
なさけない(?)毎日でした。

やはり、30歳ともなると、20歳台の頃より疲れやすくなりますね。
気のせいだけかもしれませんが・・・。


その間に、パラジウムを計6枚建てて、利益がたった11万円ほど・・・。

(7月16日  99年6月限 買い建て 1枚 1168円)
(7月17日  99年6月限 買い建て 2枚 1263円)
(7月22日  99年6月限 売り建て 1枚 1240円)
(7月30日  99年6月限 買い建て 1枚 1210円)
(7月31日  99年6月限 売り建て 1枚 1230円)

(7月22日に、7月17日に建てた分を1265円で、
  8月  3日に、7月30日、7月31日に建てた分を1258円で、
  8月  5日に、7月16日、7月22日に建てた分を1209円で手仕舞い)


最近は利益がでても、いつも「損しないで良かった」と相変わらず弱気な(?)
姿勢で早め早めに利食っています。

しかし、まだまだ、相場だけでは飯は食えないですね。
でも、相場に投資している者の一人として、やはりそこまでのレベルに
到達できるように努力だけは続けていきたいと思っています。


そろそろ、相場の方も、海外では、夏休み(サマー・バケーション)、日本でも
盆休みと、取組高が減少しがちになるかもしれませんが、暑さに負けず、
がんばっていきましょう。

わたしも今年の盆休みに連休をとって充電する予定です。連休明けの8月24日
には私自身や、そしてホームページ等も大変身していることでしょう。

今回は、ちょっと趣向を変えて、これからの抱負と、常々日頃から思っていることを
書くにとどめたいと思いますので、どうぞ、お付き合い願います。

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                          これからの抱負


行雲流水不易流行臨機応変深謀遠慮     
http://www.tcup1.com/142/fuhito.html?

万物流転千変万化        
http://cyberclone.com/town/script/door.cgi?house_no=55

については、せっかく作成して2ヶ月もたっていませんが、廃止いたします。

お付き合い頂いた方々には感謝しておりますが、相場でいう「損切り」の心境で
「将来、かなりの負担になってしまいそう・・・」と感じましたので、
今のうちに見切りをつけて終了という方向で検討しています。


「臥薪嘗胆虎視眈眈」に関しては、発行開始当初に考えていた通りには
いきませんでした。

開始当初は、

実際に商品先物会社の市況予測はあてになるのか、ならないのか

を、統計をとって、どの会社がどの商品に強いのか検証してみようと
考えていました。

もし、ある会社が特定の商品の市況予測に強ければ、その予測を重視し、
逆に弱くて全然駄目であれば、それを逆手にとって、その予測を逆に読む
という、いわゆる「当たり屋につけ、曲がり屋に向かえ」を地でいこうと
したわけですが・・・。

私自身は、先物取引会社の予想は全くあてにならない、と決め付けるのは
早計だと思っています。

仮にも、ホームページ上で市況の予想を公開するというのは世界各国の
(そのホームページが日本語で表記しているのであれば日本語がわかる)
人全員に向けて発信しているわけで、(それを先物会社がどれだけ認識
しているのかは定かでないが)安易にでたらめな予想は書けないと
思いますし、もし当事者がいいかげんな予想を書いているのであれば、
それを私のホームページなり、メールマガジンなりで間接的に指摘して
やろうと思ったわけです。


しかし、発行する回数を重ねていくにつれて様々な問題が
生じてきました。

・多くの市況予測が、A,ただ、Bとも考えられる、とか
A、しかし、Bでもある、 とか 言葉を濁すような形で表現している
ため、純粋に売り推薦か、買い推薦か断定しにくい。

・一般に文章が長いので、要約して短くしなければいけないのだが、
あまりに要約しすぎると、要約する前の文章の意味とニュアンスが
異なる場合があるので、大変気を遣う。

・私自身のスケジュールの関係上、それらの予想の結果が正しかったのか
どうかを今まで統計をとることが一度もできなかった。

・メールマガジンという形式では、たとえ統計をとったとしても、過去の
予想や、統計データの推移を掲載するのは、難しい。
なぜなら、メールマガジンというものは、小さなデータを広域に早く配信する
にはちょうどいい媒体だが、大きなデータを扱うにはあまり向かない。


これらを克服するには、まずメールマガジンという発行媒体自体を変更しないと
いけないということで、一応、前回で打ち切り、8月24日から装いも新たに、

先物投機唯我独尊
http://member.nifty.ne.jp/fuhito/

にて、「臥薪嘗胆虎視眈眈」を再開するつもりです。


商品先物諸行無常
http://www.bekkoame.ne.jp/‾foreseer/

においては、そろそろ、先物取引会社や個人の方々のHPへのリンクも頭打ちに
なってきました。
これからは、量を増やすだけでなく、質も高めていきたいと思っています。

例えば、半年以上も更新されていなかったり、リンク先のサイトがすでに
存在しないものは、どんどん削除していきます。
私自身としては、個人の方々のホームページをどんどんとり上げていきたいと
思っているのですが・・・。

もっと為替や株式、オプション関係のものも、いいものは紹介していきたいと
思っています。

今までは、ある程度、数がたまってから一ヶ月に1、2回更新していましたが、
これからは、新しいものを発見しだい、ほそぼそと随時更新していきます。


証券投信楽市楽座
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2743/

は、主に株式、投資信託関係のリンク集のつもりで作成し始めたのですが
ぜんぜん進んでいません。なにしろ、株式関係のサイトは商品先物と比べて
数が多すぎますので。(>_<) 

それに、ここのところずっと、国内株式市場は低迷していますし・・・。
会社の情報開示が進まないことには、かえって商品先物よりリスキーだったりして。

しかし、商品先物に参加している人の半数は、株券や債券などの有価証券を
委託証拠金の担保(充用有価証券)として預けているらしいし、かくいう私も、
いずれは、株式にも手を出してみようとは思っています。実は、株式の売買は 
まだ一度もしたことがないのです。(-_-;)

また、海外株の紹介もしていきたいと思っていますので・・・。
がんばるしかない! (@_@)



E Pur Si Muove
http://www.fuhito.com/

は、海外商品先物取引専用に作成開始したサイトですが、これもまたぜんぜん
進んでいません。しかし、これからは、海外商品先物の時代です・・・。

まずは、「商品先物諸行無常」の海外商品先物関係の大部分を移行して
さらに各項目のリンクを充実させ「商品先物諸行無常・海外版」として
拡大していく予定です。(ただし、すべて英語)これは、世界を相手に
展開していきます。


最後に、私のHP群の玄関口としてのサイト

不比等
http://fuhi.to/

も、もっと充実させなければ・・・。(-_-;)


そして、このメールマガジン「金剛蔵王金色夜叉」はきちんと隔週に刊行できる
ように最大限に努力します。このメールマガジンはもともと半年や1年そこらで
終わるようなものではない、もっと長期的な視野をもって継続的な刊行を考えている
ので・%。



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                        間違った民主主義 


そもそも民主主義精神でいう平等という概念は、それぞれの人々に平等に
機会を与えるということである。

つまり、機会(チャンス)だけは平等に与えられるが、それを利用するか、
しないか、また、それをいかに利用してどれだけの利益を得られるのか、
に関しては知りませんよ、ということだ。


しかし、多くの日本人は誤解しているのか、平等というと本当に皆が皆、
同じようでなければ気が済まないようで、だれかが少し儲ければ、
おごってもらおうとしたり、ねたんだり・・

そもそも、終戦直後の日本国憲法の草案の時でさえ、日本の当事者たちは、
天皇制維持に固執していたのだから、日本国民の心の中では、本当の民主主義
を理解している人は少ないのではないのか。

また、戦後、冷戦構造のなかで、アメリカは「民主主義」のいいところばかりを
宣伝しすぎた。


自由であるということは、それだけ自由競争が発生することであり、
つまり、弱肉強食の世界であることを意味するはずだ。

勝者がいれば敗者もおり、争いはやめてみんなで仲良くしましょうということ
では決してない。

昔から勝利の美酒の陰には、戦場で勝者側、敗者側両方の累々たる死体が、ただ
朽ち果てるのだけを待っているのだけなのだ。

そういうことを理解せず、「権利」ばかり主張して「義務」を遂行することを
おざなりにしている者が多すぎる。

自由であって平等であるというのは、ある意味において相反するものである、
と信じている。


また、日本では今でも客商売などの商業を卑しむ風潮があるように感じられる。
特にコンビニストアなどでは、顕著だ。まるで、客がみずから「お客様は神様
なんだよ」とでもいいたげに厚かましく振る舞う者もいる。

コンビニに限らず、その他の商店にしても、売り手側が本当にチップなしで
よくやっているなと思う時もある。サービス業はつらい。これも江戸時代の階級で
「士農工商」という風に商業が最下位に位置づけられていた名残なのか・・・。

アメリカではサービス業にチップはつきものだが・・・。

昔から、お客のが欲しいものを、お客の立場に立ったうえで、お客がしてもらいたい
と思っている風に商売のをするのが商いの王道ということは、今のマーケッティング
手法を論じるまでもないはず・・・。しかし、本当にいいものであれば、お客の
欲しいものを提供する、ということ事体が、顧客サービスのはずである。

しかし、実際は客のいらないものを、何とか手を変え、品を変え、マーケッティング
手法に訴えながらでも(テレビなどのCMや、雑誌の広告、訪問販売、営業の電話攻勢
、アイドル、アニメキャラクターの使用、ネーミングなど多岐にわたる・・)
売ろう、売ろうとしていることの、なんと多いことか・・・。

また、それに乗せられる消費者のほうも・・・。

もちろん、先物取引も、例に漏れない・・・。

とにかく、世間の常識というものは、昔からあるものだと思っていたら、戦後、または
最近できたばかりのものだったり、戦後にできたものだと思っていたら、戦前や戦時中
にできたものだったりしてまさに玉石混交状態である。

常識なんてものに振り回されてはいけない。自分だけの価値観をもって、
自分の耳で聴き、自分の目で見、自分の脳で判断しなければ・・・。

そして、その判断して行動した結果に関して、自分なりに責任を持つ。
これが、自己責任といわれるもののはずなのだが・・・。

もう、こうなったら革命しかない。「改革」では遅すぎるのだ。

もともと、古代ローマにも、「市民権」を持つ「ローマ市民」が民主主義を謳歌
していた時期があった。しかしそれによる「市民階級」の堕落から、王制(帝政)
に移行し、そして帝国の分裂、崩壊、そして人権よりも教会の権力を優先する
ヨーロッパの暗黒の中世時代へと突入した。

歴史は繰り返す。我々が意識する、しないにかかわらず・・・。
結局、我々人類はいつの時代でも、どんなに文明が進んでも、本質的には変わらない
ということか・・。過(あやま)つは人の常・・・。

私自身も現在のような「民主主義」も先は長くはないと感じている一人なのですが。
といっても私の生きている間に崩壊するともいえない。しかし100年単位で
見ていけば、おそらくいつかは・・・。

今は、「民主主義」を世界中に布教しているアメリカ合衆国、それと他の
アングロサクソン系が優勢な国々(イギリス、オーストラリアなど)が
力を持っているので彼らがいうところの「民主主義」事体は安泰のようですが、
いったん経済の対処等を間違えれば、いかに「民主主義」がもろいのかがわかる
はずだ・・・。いつか、かならず・・・。

その前に、金を稼げるだけ稼いで、いい生活をしなければ、我々、(小)市民に
未来はない。

単に搾取されるだけでは、苦労して生きている甲斐が無いというものだ。


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                    自己責任とはいったい・・・



最近、「自己責任」という言葉があちこちに氾濫してるようだ。
とくに今年4月からの外為法改正後に多くなっているみたいだが・・・。


ちょっと DIME 1998年7月16日号の130ページから引用して
みたい。

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自己責任という言葉が大流行している。

「消費者の自己責任が問われるビッグバン時代」
「ビジネスマンの会社選びも自己責任」
「女の恋愛、結婚も自己責任」
「子供にも年相応の自己責任を負わせろ」云々・・・。

つまり「もはや甘えの構造など捨てて個人が本当に自立しなければ、日本の経済も
社会も生き残れないぞ。」とまあ、かなり脅迫的キーワードとして頻繁に使用される。

でも、どうも胡散(うさん)臭いぞ。そもそも責任の所在が明確になっていない
行政や組織が招いた危機を、なぜ俺たちが尻拭いさせられなきならないんだ。

うーむ、これは何かに似ている。そうだ。一億総懺悔論だ!!  そう、<自己責任>
とは本来責任を負うべき者たちを免責し、その無責任システムを曖昧に温存し続ける
ための、実は例のおなじみのご都合主義的詐術なのである。

桜井哲夫氏の「<自己責任>とは何か」(講談社  640円)は、まず、そんな
自己責任ブームの裏に潜む深層構造を暴き出す。そして、あらためて、では真の
<自己責任>とは何か? それは欧米にあって日本にはない概念なのか? 
<自己責任>という言葉に覆い隠されている日本の公私観や戦後社会構造に
どんな変革が必要なのか?  を検証している。

自己責任論を超えて、安易なナショナリズムと単純なグローバリズムばかりが
横行する日本的世紀末の中で<自己>を見失わずに生きるためにも、一度だれもが
じっくり考えてみる価値のある問題だろう。それこそが自己責任というものだ。


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最近の金融、投資関係のサイトにも「最終的な判断は自己責任にてお願いします。」
というものが急増している。

会社側の立場も分からないわけではありませんが、別にだれも、その会社に
求めてもいないのに、その会社の、インターネット上の看板ともいうべき、
ホームページに相場の予想を掲載し、最後まで読んでくれた訪問者に対し、
最後に「最終的な判断は自己責任にてお願いします。」と言う言葉も
あんまりではないか。

このあまりにも安易に使われている「自己責任」という言葉。

ただの責任逃れか、否か。よーし、私が判断してやる・・・。


「他人の予想、信じるべし、信じるべからず。」 しかし、こういう言葉もある。

「捨てる神あれば、拾う神あり。」

こういう事が、私を「臥薪嘗胆虎視眈眈」の発行に駆り立てたわけだが・・。

これで、神に一歩近づいたかな?  (>_<)

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                  我々の仮想敵・・・商社

            そして、   事業としての商品先物取引


商社といっても日本のそれはただの商社ではない。 総合商社。日本独特の
ケイレツ(系列)に組み込まれ、縦横無尽、傍若無人、自由自在に活躍している。

彼らはお金になることなら何でもするし、政治的信念など邪魔になるからもたない。

たとえば、インドネシアでも、スハルトが退陣すると、いままで食い込んでいた
商社たちは、いっせいに手のひらをかえ、今度はハビビ大統領に食い込もうと
している。


こういうことは、中国でも、フィリピンでも、もちろんカンボジアでも、彼らによって
世界各国どこでも展開されている。


かれらの信条は、世の中に「差異」があるかぎり、ビジネス・チャンスがあるという
こと。

つまり、ある所と別のところで、ある商品の値段がちがうのであれば安いところで買い、
高いところで、(買った値段+必要経費)以上の値段で売れれば、利益を得ることが
できるということだ。

単純に聞こえるが、かれらは、多種にわたる資源や商品(原油、天然ガス、貴金属、
穀物などの食糧、肉類、魚などの水産物、半導体などの電子部品、ソフトウェアなど
の著作物、などなど他にいくらでも)を生産地で安く買いあげ、消費地で高く売り
さばいている。

これを全世界で展開しているのだからはっきりいって化け物である。商売のプロだ。

ところで皆さんもよくご存知のように、かれらの一部は商品先物取引所の会員であり、
取引所での商品の先物の値段形成に多大な影響を与えている。

そう、ある意味で我々個人投資家は、商品先物取引をするかぎり、彼らと
同じ土俵の上で勝負しなければならないのだ。先物市場は、非常にシビアな
戦場なのだ。

彼らを相手に相場を張るからには、いい加減な態度でやっていると最後には身ぐるみ
剥がされてしまう。

では、どうすればよいのか。

いろいろな考え方があると思うが、私は相場に対して、もっと真摯(しんし)な心構え
で臨むべきではないかと思う。

つまり我々は、相場を事業として行っているのだ、と。

実際、 私が以前から言っているように商品先物取引に参加するということは、
商社を経営することと同じなのだ。 ただ現物を持っているか持っていないか
の違いだけ。

たとえば、あなたが穀物の取引が好きなら、自分は(架空の)八百屋(またはスーパーマーケット
でもいいが)を経営しているのだ、と・・・。

あなたがゴムの取引が好きなら、(架空の)タイヤの製造会社を経営しているのだ、と。

もし、貴金属が好きなら、(架空の)宝飾店を経営しているのだと・・・。

もし、コーヒーが好きなら、(架空の)喫茶店を・・・。

もちろんすべての商品の取引が好きなら、もうそれは小さな個人商店じゃない、
(仮想の)総合商社だ。

商品先物取引でなくても、株券だって、一株でも買えば、立派な株主なのだ。
本来ならば、雇われ社長よりは偉いのだ。ただ発言力が、持っている株数に
比例するので低くなってしまうだけなのだ。

結局、商品先物取引は(現受けをしない人にとっては)バーチャルコントラクト
(仮想契約)であり、商品先物取引所はバーチャルトレーディングセンターなのだ!!

そして、商品先物取引をしているあなたは、バーチャルカンパニー(バーチャル
ショップでもいい)を経営しているのだ。

こう考えるだけで、今までとは違った角度から相場を見つめることが出来るはずだ。

もっと真剣に、そして長期的視野をもてるのではないか。

さあて、商売、商売。

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我々は何故、商品先物取引を選んだのか???  もう一度ふりかえってみよう・・


商品先物取引の営業で、よく「資産運用」という言葉が使われますが、
私自身は、これは適切でないと感じています。

つまり、商品先物取引は「資産運用」には適当ではない。1000万円、
2000万円以上持っている人たちが手を出すものでもないし、また出す必要も
ないはず・・・。

そのぐらいのお金を持っている人たちは、

・手堅く預金(海外預金や外貨預金も含む)
・投資信託(私自身は元金確保型や元本保証型などでも、信用できないものも多いと
            個人的に感じているが)、

または、さらにリスクをとってでも儲けようというのなら

・通貨先物取引(円/ドル、ドル/円だけにしぼるなら結構わかりやすいかも・・)
・事業展開(ただし昨今、1千万、2千万円で出来ることといえば限られますが、
            少なくとも、フランチャイズの手付金や、株式会社の名義取得ぐらい
            には使えるでしょう)
または、

・株券購入(最近は、倒産の多発のため、安易に構えていると、商品先物取引以上に
リスキーになり得ますが、たとえ一株でも持っていれば立派な株主なのだ、誰がなんと
言おうと)となにも商品先物取引にこだわる必要がないのです。

(社会的地位からいっても個人事業家、実業家、社長、オーナー、株主、
(国際)投資家、などの方が商品先物取引をしている相場師(虚業家)よりも
  聞こえがいいと感じるのは私だけでしょうか、もちろん私の投資額は1000万円
  と比べるとゴミみたいなものですが・・・)

したがって、投資金1000万円未満の人たちが、当面1000万円当たりを目標に
投資することが一番多いケースといえそうですが、これでは「資産運用」というよりは
「資産形成」のほうが適当です。

つまり、お金を増やすこと、儲けることこそ「商品先物取引」をしている人々の
目標であるはずです。


私は、昔(といっても半年ほど前だが)大前研一氏がテレビで話していたことを
思い出す。

「日本では、いい(偏差値の高い?)学校に通って、いい大学に入り、そして
いい(給料の高い?)就職先を見つけるという流れが理想とされていたが、
これからは、若いうちから投資の勉強をして、投資だけで生活できるほど儲けて
しまうということがもっと起こってもいいはずだ。

東京大学へ入学するのに何年も予備校に通って勉強するだけの執念や、集中力、
学力などがあるのなら、歴史や科学、化学、物理などを勉強するより、投資を
勉強してみてはどうか。

おそらく、投資家として成功する方が、東大入試に合格するより簡単かもしれない。」




わたしもひょっとしたら、そうかもしれないと思います。

問題は、どう勉強するかですが、今までは自分や他人の失敗の中から学ぶという
ことが大半ですが、投資がポピュラーになってくるともっと勉強しやすい環境が
整ってくるかも・・・。 実際、アメリカでも、いろいろとあるみたいですね・・・。
いずれ、ここでとりあげてみたいと思っています。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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あいさつだけといいながら、かなり長くなってしまいましたが・・・・。
次号も個人投資家による、個人投資家の、個人投資家のための「メールマガジン」
をめざします。


次回の発行日は8月24日です。いままでどおり、テクニカル分析、
建玉法、海外先物取引をとりあげます。どうぞ、よろしく。   m(__)m
次回は期限厳守しますので。

不比等


<著者略歴>

兵庫県出身。
現在、神戸市中央区在住、現在30歳、相場を始めてちょうど2年になるが、
すでに天国と地獄を経験している。
阪神大震災では九死に一生を得、瓦礫の山と化した街中で「諸行無常」を実感。
一時、オリオン交易(株)本社で登録外務員として勤務。
現在は退社し、残りの人生を「商品先物取引」の未来に賭ける。
アメリカの ユタ州 WEBER STATE UNIVERSITY 卒業。
COMPUTER INFORMATION SYSTEMS 専攻。 


HP

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